雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

早春の花・・カタクリ、ショウジョウバカマ

 あまりに清々しい天気。

 そぞろ神に誘い出されて、ちょっとドライブに出かけました。ほんの道路のわきの斜面にカタクリの花が咲いていました。

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カタクリの花の色は、紅紫、薄紫、淡いピンク。どう表現したらいいのでしょうか。そのカタクリの花が群生する中に、一株目立つカタクリの花がありました。

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これほど濃いピンク色のカタクリの花は初めてでした。

 ショウジョウバカマも咲いていました。

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薄紫色のショウジョウバカマとピンク色のショウジョウバカマ。どちらの花も実に可憐です。

   早春に 咲く花はみな 可憐なり

        ショウジョウバカマ カタクリの花 

 雪崩の研究家でエッセイストの故高橋喜平氏の『雪国博物誌』を読んでいたら、「アメリカのカタクリの花は黄色であるという」と書いてあったので、ネットで調べてみると、カナダのカタクリの花でしたが、本当に黄色でした。あまりの美しさにびっくりです。

 高橋喜平氏の弟は故高橋延清氏です。高橋延清氏は東大の教授でしたが、東大の北海道演習林でずっと研究を続け、「どろ亀さん」と呼ばれていた方で、退官するまで1度も東京・本郷の教壇に立ったことのない、世にも珍しい方です。森林浴をすがすがしく感じるのは、樹木が発散するフィトンチッドの効果であることを日本に紹介した人としても有名な方です。高橋喜平氏は平成18年に、延清氏は平成14年に亡くなっているので、もうかなり以前のことになりましたが、私は両氏の話を秋山郷・萌木の里でお聞きしたことがあります。両氏の話がお聞きできると、勇んで出かけたことを、今でもよく覚えています。貴重な機会でした。