我が家の桔梗が咲き始めました。
桔梗を見ると、蕾を指で挟んで押し、ポンと音を出してみたくなります。子どものころはよくそうしていました。今でもそうしたくなります。
我が家のグラジオラスは下を向いて咲いていて、それを覗き込んだことはありませんでした。
こんな風になっているとは知りませんでした。
立葵が咲いています。私は花びらを取って、下の方を開き、おでこや鼻に付けては遊んでいました。
私は立葵の花を見るといつもこの俳句を思い浮かべます。
立葵燃えて駐在誰もいず
のどかな田舎の情景が目に浮かびます。私の幼いころの原風景のようです。作者を忘れてしまいました。歳時記を開いてみたのですが、この句が載っていません。いったい私はこの句をどこで知ったのか。ネットで検索してみましたが、やはり見つかりませんでした。こんな句が見つかりました。
立葵咲かせて山の駐在所 清水和子
この句からものどかな情景が目に浮かんできます。
歳時記には、飯田蛇笏の次の句が載っていました。
じだらくに住みて屋後に立葵 【屋後:おくご】
「じだらく」とは今の私のようです。
この立葵の花は、「のどか」とか「じだらく」とか、咲く季節と相俟ってのんびり、ゆったりした情景を連想させるようです。