雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

きのこ鑑別講習会

 昨日10月9日に「森の学校」キョロロ(十日町市松之山)を会場に、きのこ鑑別講習会が次の日程で開かれました。
       9:30~  9:45  開講式
       9:45~11:45  自由行動(きのこ採取等)
     11:45~12:30  昼食(きのこ汁サービス)
     12:30~13:30  鑑別講習会、講話
     13:30~14:10  抽選会
     14:10~14:20  閉校式

 参加者・約200名は自由行動ではバードピア須山(キョロロの周辺)の遊歩道を歩き、各自好きなところに入って茸を採取します。私はマイタケとハエトリシメジを採りました。(私を含めてマイタケを採った人が4,5人いたと思います。)ハエトリシメジがおいしい茸であることは以前から知っていて、形(傘の頭がとがっている)と色(淡黄色というか少し緑がかった色をしている)に特徴があり幾度か見たことはあったのですが、100%の確信が持てなかったので、まだ食べたことはありませんでした。

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 今回採ったのはたったこれだけですが、専門家の方に鑑定してもらい、ハエトリシメジに間違いないとのお墨付きをいただきました。またこんなに少しなのに一度には食べないようにとも言われました。ハエトリシメジはうま味成分のトリコロミン酸(ハエトリシメジを火にあぶり水に浸したものに、ハエに対する誘因性と殺虫性があるので、ハエ取りに使用していたことからハエトリシメジという名がついた。ハエにとっては毒でも人にとってトリコロミン酸はうま味となる)とイボテン酸を 持っている。そのイボテン酸は毒茸のベニテングタケなども持っていて、食べ過ぎると悪酔いの状態になるというのです。前のブログに、高校の生物の先生がベニテングタケをスライスして少しずつ食べているという話をしていたと書きましたが、やはりベニテングタケは美味しい茸だったのです。だがうま味成分が強すぎると人間には毒になるので、食べてはいけないということなのです。採取したハエトリシメジは夕食に吸い物にして食べました。美味しかったことは言うまでもありません。

 会場の様子です。

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 きのこ鑑別講習会の参加料は無料ですが、全員に美味しいキノコ汁が振る舞われました。その上抽選会では栽培のマイタケ1箱(10人くらい)、茸の詰め合わせ箱(20人くらい)が当たり、抽選に漏れた人全員にもナメコ2パックが配られました。

 鑑別講習会での講師・滝沢 博先生の話は面白く、とても参考にもなりましたし、久しぶりに友人にも会えました。秋らしい好天の下で行われたきのこ鑑別講習会を大いに楽しむことができました。