雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

クリタケ、ナメコ、etc.

 今日は冬型の気圧配置が強まり、夜になると山沿いでは雪になりそうだという予報が出ています。いよいよ「裏日本」の冬が近づいてきました。田中角栄日本列島改造論で「谷川岳の山を切り崩して、関東とつなげてしまえばいい。日本海からの湿った風は東京に流れるだろう。」と言った気持ちが、新潟県の山沿いで暮らす者には良く分かります。

 ところで昨日、里山を歩いてきました。

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 風が吹くと、がさがさと音を立てて葉が降ってきます。まだご覧のように木々に葉が残っていますが、もう2週間もして葉が散りつくすと、林の中でも見通しが聞くようになり、また違った雰囲気になります。この時季に林の中を歩いていると、山の匂い(枯葉の匂いか?)がしてきて、視覚的にだけでなく、嗅覚的にも一層秋の深まりを感じます。

 クリタケが出ていました。

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 クリタケは写真のように固まって出ていることが多い茸です。例年なら11月の初めに採るのですが、今年は10日ほどは遅れているようです。

 ナメコも出ていました。

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 スーパーなどで売られている栽培ものは、これくらいの大きさのナメコですが、天然ナメコはこれくらいの大きさで採るのはもったいないので、もう少し大きくなってから採ります。次回に採ることにしました。
 それにしても、ここ数年、ナメコを大量に採ることがなくなりました。20年ほど前には、カシノナガキクイムシにより多くのナラの木が枯れました。その枯れたナラの木にナメコが大発生しました。採り切れなかったくらいです。そのカシノナガキクイムシの被害も収まって枯れるナラの木が減ったことと、ナメコが大発生した時に採る人が増えたことに原因があるようです。違う場所を探さなければなりません。

 ヌメリスギタケです。

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 十数年前、10月の中旬にヌメリスギタケがナラの木に大発生したことがありました。どのナラの木にも群がって生えていて採り切れずに、「採るのはこのくらいにしておいて、今後数年は採れるだろうから、また来年も採ろう」と思ったのですが、翌年になると全く生えませんでした。茸の発生は予想できません。

 ムキタケも出ていました。

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 ヒラタケも出ていました。

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 ムキタケもヒラタケも晩秋から初冬にかけてが最盛期の茸です。今年はまだこれからのようです。

 

 我が家の畑で里芋を収穫しました。

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 まあまあの出来です。里芋は毎年必ず畑に植えます。キノコ汁や煮物に欠かせないからです。

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 上の写真は、土を落とした状態の里芋です。里芋を掘り起こし、土を水で洗い流しながら写真のようについている芋の根を取り除きます。洗っていると手が痒くなります。シュウ酸カルシウムが付着して痒くなるということです。

 この時季、十日町はなかなか晴れることがありません。晴れた日には冬支度。山にも入らなければなりません。気ぜわしい日が続きます。