今日、昼過ぎから雪がちらつきました。初雪です。一昨日、雪の降る前にとヤツデとナンテンの雪囲いをしました。本当は、せっかくきれいな花を咲かせているヤツデと、赤い実をつけたナンテンは囲いなどせずに、そのままにして見ていたいのですが、雪が20~30㎝も降れば折れてしまうので、囲わないわけにもいきません。
ヤツデは囲う前は、こんな様子でした。
この時季、他に咲いている花が少ないせいか、陽射しのある日にはヤツデの小さな花に蜂が群がります。
蜂のためにも、このままにしておきたいのに、残念です。
このヤツデに足があって、どこかにいけたら、ヤツデは雪の降らない土地に行ってしまうのだろうか、などと考えることがあります。
李斯は政(後の始皇帝)を助け、秦の中国統一に貢献した人物です。史記・李斯列伝の次の話は有名です。
李斯は楚の人で、若いころ郡の下っぱ役人となったことがあった。李斯が役所の厠の中で見かける鼠は、汚物を喰らい、人間や犬の近くではいつもびくびくしている。それなのに倉庫の中にいる鼠は、積みたくわえられた穀物を喰い、大きな屋根の下に住んで、人や犬に出会う心配もない。その鼠の姿を見て、李斯は「人の賢と愚も、鼠と同じで、そのいる場所で決定される」と悟る。その後、荀子に帝王治政を学び、祖国・楚の王は仕えるにたる人物ではないと見切りをつけ、最強の秦に行って仕え、偉業を成し遂げる。
ヤツデは逃げ出すだろうなぁ、ずっと花を咲かせていることができる土地に逃げ出すだろうなぁ、自分がヤツデだったらそうするだろうと思いながら、こんな雪の降る土地に住んでいる自分です。
ナンテンも簡単に雪囲いができるように、大きくなったものを切りました。そのまま捨ててしまうのはかわいそうなので、バケツに入れて飾りました。
トンボも1階(我家は1階はコンクリートで駐車スペース。2・3階が居住スペース。)のコンクリートに止まって、陽射しを浴びています。
老人が日向ぼっこをしているようで、なんとなく侘しい感じもしてきます。