雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

春の息吹

 森林総合研究所十日町試験地の観測で、この冬の積雪は1918年(大正7年)以降の103年間で最少であったと分かった。最深積雪を記録したのは2月11日で、72㎝。しかし72㎝というのは、私の感覚では多すぎる。せいぜい50㎝というところである。(私の日記では、2月10日の積雪は40~50㎝で、翌日11日までに雪は10㎝も降っていない。)

 雪は消えましたが、なかなかいい天気が続きません。一昨日の朝はみぞれが降りました。昨日も午前中は雨が降り、午後からは雨は止んだものの、暖かい陽射しが降り注ぐ天気とはなりませんでした。それでも春はゆっくりと進んでいて、山では鶯がしきりに鳴いています。しかし、まだホーホケキョときれいな声でなく鶯は少なくて、ホッホッホッホケキョとかホーホケキョキョとか鳴く鶯が多いようです。キジバトのデデッポーポーという声も聞こえてきました。

 山の美術館はこんな様子になりました。

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 葉を広げ始めたブナも出てきました。ミズナラは少し遅くて、まだ 葉を広げた木は見かけません。

 スミレも何種類か咲いています。

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 スミレは前のブログにも書きましたが、日本には50種も60種も咲き、しかも交雑種が多いというので、私には見分けることができません。

 タムシバも咲きだしました。

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 まだ葉をつけていない木々の中に、白い花を咲かせています。

 ムシカリ(オオカメノキ)も咲きだしました。

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 こう見ると、実に可憐な花です。

 アケビも小さな花を咲かせています。

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 カタクリはいたるところで咲きだし、イカリソウも咲いています。

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 イカリソウの花は十日町では白ですが、隣の津南町に咲くイカリソウは紫です。紫色のイカリソウを見て、白とばかり思っていた私は驚いたことがありました。

 桜も満開の木が多くなりました。しかしパッとしない天気と、何といってもコロナウイルスのせいで、今春は浮きたった気分にはなれません。