雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

梅雨ひぐらし、山百合

 7月に入って、殆ど陽射しのない日が続いています。

 久しぶりに5キロほどの山道を、車で走ってきました。

 山道を覆わんばかりに草が生い茂っています。

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 緑一色に山は覆われています。

 そんな緑の中に、山百合が所々に咲いています。

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 山百合はまさに貴婦人の姿で咲いています。

 夏草の茂りの上にあらはれて風になびける山百合の花   (牧水)

 山百合の一輪薫ず観世音               (秋櫻子)

 今年はあまりに雨が続くせいか、まだ家にいては蜩(ひぐらし)の声を聞きませんが、山では蜩が鳴いていました。

 しづかなる亡ぶるものの心にてひぐらし一つみじかく鳴けり (茂吉)

 夕餉待ち梅雨ひぐらしを待つこころ           (秋櫻子) 

  「蜩」は初秋の季語ですが、蜩は梅雨のころから鳴きだすので、「梅雨ひぐらし」という季語ができたようです。

 山では杜鵑(ホトトギス)もしきりに、トッキョキョカキョクと鳴いていました。キジバトもデデッポーポーと鳴き、他にもきれいな声で鳴いている鳥がいましたが、残念ながら名前は分かりません。

 こんな天気が予報ではまだ一週間以上続きそうです。心まで重くなって、動くことが億劫になってしまいます。一日に6000歩以上歩こうと決めていますが、クリアーするのがやっとの毎日です。