雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

雪国の冬と春の間の季節

 雪の降らない地方では、冬が終われば春ですが、雪国はそうではありません。
 雪が残っている間は、陽が射しているときには暖かくても、夕方からはぐっと冷え込みます。晴れた朝は、放射冷却が強まって氷点下にもなります。(明日の朝はマイナス5℃という予報です。真冬でもそこまで気温が下がることはあまりありません。)雪が残っているので歩けるのは主要な道だけですし、畑はもちろん雪の下、咲いている花もなく、木は芽吹いていませんし、緑の草さえ見えません。
 雪のない地方はもうすっかり春で、桜の開花が話題になっていますが、ここ雪国・十日町では、大雪だったの今年は、そんな冬でもなく春でもない季節がもう一月くらい続きそうです。

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  私はこの冬と春の間の雪の残る季節を、”ゆは”と名付けたいと思います。漢字で書くと、右のようになります。この字は「冬」の上部(ふゆがしら)と「春」の「日」を合わせて創った漢字です。これは私が作った字で、辞書には載ってはいません。
 日本列島は南北に長くて、三月になるとすっかり春の地方もあれば、北ではまだ冬の地方もあります。そしてここ豪雪の地・十日町では”ゆは”の季節です。

 十日町の現在の状況をご覧ください。まずは3月1日に撮った写真をお見せします。

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 イオンや地元のお店が出店しているショッピングセンターの駐車場には、巨大な雪の山ができています。もちろん駐車場に降った雪を集めてできたものです。

 次に私がお参りに行く観音様の様子です。これも3月1日に撮影したものです。

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 ご住職が除雪機で、一生懸命雪を飛ばして参道を開けてくださっていますが、両脇の雪は山のようです。

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 狛犬は閉じ込められて、泣いているように見えます。

 我が家の近くの様子です。(3月1日撮影です。)

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 次は今日(3月10日)撮影した写真です。

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 まだまだ駐車場の雪山は巨大です。

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 これも今日撮影したものですが、我が家の近くの様子も10日前とそんなに変わっていません。
 これだけ雪が残っているをご覧になれば、巨大な保冷材をそばに置いて暮らしているようなものだと想像できるでしょう。

 十日町では、”春”はまだ一月ほど先です。今は”ゆは”の季節です。