雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

山菜採り・・タラの芽

 タラの芽を採ってきました。沢山採れました。

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 先月の29日にも沢山採って、天ぷらにしてもらい、美味しくいただきました。もちろん我が家だけでは食べきれないので、ご近所にお裾分けもしました。タラの芽は天ぷらにするのが一番のようです。また妻から天ぷらにしてもらって、たっぷり食べたいと思います。
 写真の左側に写っているのは、キノメ(みつばあけびの芽)です。これはサッと茹で、生卵と醤油をかけて食べます。キノメはこれからは山で沢山採れると思います。キノメは私の最も好きな山菜です。これを食べないと春にはなりません。

 キノメは先月の28日にも、その前にも少し採って食べました。28日にはフキノトウを採ろうと、山に入りました。この時季になると雪が消えるとすぐにフキノトウは伸びてしまうので、雪が消えたばかりのところに出ているフキノトウを採ろうと、まだ雪の残っている山に入りました。散歩も兼ねるつもりで、麓に車を置き、下から道を上って行きました。やはり予想通りいつもの箇所に雪が残っていて、そこでフキノトウを採りました。その箇所をちょっと先にいった所に、左側が崖で日当たりの良いところがあり、そこでキノメを2把採りました。目的を達したので、ここで引き返そうかとも思いましたが、頂上まで行きたくなりました。

 山桜が咲いていました。

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 山桜は今年もきれいに咲いていました。

 ウリハダカエデも花をつけていました。

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 芽吹くと同時に花をつけます。どの木々の芽吹きも実に愛おしく感じられます。

 山の上ではカタクリイチリンソウが咲き誇っていました。

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 山の上には私一人、他には誰もいません。誰もいないだけではなく、私がこの日、この春一番先に、この山の上を歩いているようです。どう表現したらいいか分かりませんが、山の霊気ともいうものが伝わってきます。深い雪が消えて、再び蘇る神聖で清新な雰囲気に包まれました。これは体験したことがないと分からない感覚なのかもしれませんが、震えるほどの感動です。それから1週間たったので、人も入っていることでしょう。

 最後に、前回のブログに、今年は桜が咲かないと書きましたが、こんな珍現象が起こりました。

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 少し写真を撮るのが遅くなって(4月30日撮影)、分かりにくくなってしまいましたが、上の写真のように桜の下の枝にだけに花がきれいに咲きました。桜が並木のところは、その桜がきれいに咲いているところが一直線になっていて、直線の下では咲き、上はほとんど花をつけていませんでした。雪の上に出ていた枝は芽を食べられて咲かず、雪の埋もれていた枝だけ咲いたようです。私も今年初めて気が付いた現象です。