雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

仲秋の名月

 仲秋の名月を見ようと外に出ると、稲の匂いが漂ってきました。今、十日町では稲刈りが真っ盛りです。名月がきれいに見えました。

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 仲秋の名月(旧暦8月15日)は、必ず仏滅です。どうしてかというと、六曜は旧暦の月と日にちを足した数を6で割り、1余ると赤口、2余ると先勝、3余ると友引、4余ると先負、5余ると仏滅、割り切れると大安になるからです。
 仲秋の名月は旧暦の8月15日ですから、8+15=23。23を6で割ると3、余り5ですから仏滅になります。明日は大安、次の日は赤口・・・、と続いていきます。
 途中で順序が変わるところは、旧暦の月が替わるところです。今年は10月5日は旧暦の8月29日で赤口ですが、10月6日は先勝ではなく先負です。なぜかといえば10月6日は旧暦の9月1日で、9+1=10で、6で割ると余りが4、先負になるのです。こういう六曜の決め方を知らないと、順番になっていたのにときどき妙な変化があるので、六曜が神秘的に見えてしまいます。六曜がこうして決められていることが分かれば、神秘的でも何でもありません。六曜にこだわることなど意味のないことです。

 私は毎朝、4時過ぎに起きます。今の時期は日出が5時30分頃ですから、まだ真っ暗です。新聞をポストから取り出す時に空を眺めます。雲がないと、この時期には南東~南の空に、代表的な冬の星座・オリオン座が見えます。1カ月ほど前はかなり空の低い位置に見えましたが、今は高い位置に見えます。星好きの人にとっては当たり前のことでしょうが、私は初めてそれに気づいた時には、夏にオリオン座が見えることにびっくりし、嬉しくなりました。