雪国・十日町のコメ作りは、田んぼの除雪から始まります。トラクターで除雪します。
これがなかなか大変な作業です。トラクターは土を耕す時には、前に進みますが、除雪の時は後ろに進みます。体を捻じ曲げ、後ろを向いて運転しなければなりません。ずっと後ろ向きですから、首が痛くなりそうです。
三反歩(約30アール)の田んぼを除雪するとこうなります。
除雪した田んぼは、もうすぐ雪がなくなりそうです。今年は雪が少ないのでこんなですが、雪の多い年はこの時期にはまだ2メートル近く雪が残っていることもあります。
トラクターで飛ばした雪は、当然隣りの田んぼの雪の上に積み重なります。そうなればこれまた当然のこと、隣りの田んぼの雪消えが遅くなります。そこで今度は油圧ショベルでその雪を掘り起こします。
こうして少しでも早く雪が消えるようにするのです。
除雪した田んぼには、雪が消えるとビニールハウスが作られ、そこで苗づくりが始まります。
毎年恒例のこの作業で、日本一の魚沼産コシヒカリのコメ作りは始まります。
私はコメ作りの様子を見ているのが好きです。稲がぐんぐんと成長していく様を見ていると、なんだか感動さえします。今年も美味しいお米が実ってほしいものです。