雪国・十日町から ちからのブログ

豪雪地に暮らす思いとその自然について綴ります

ナラタケ

 昨日、小雨の降る中なか、山に入り、ナラタケを採ってきました。

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 上の写真は、柄を切って処理したものです。大収穫というほどではありませんが、まぁまぁの収穫でした。このナラタケはとてももろいキノコなので、このまま水洗いしてゴミを取るわけにはいきません。こうして柄を切った状態にして、お湯で少し茹でます。茹でるとしっかりするので、それからゴミを除きます。柄を切って、茹で、ゴミを取り除くのに、たったこれだけの量で2時間半くらいかかりました。とても手間がかかります。
 写真を見て、美味しそうなキノコに見えますか。そうは見えないでしょう。茹でると黒っぽくなり、ますます美味しそうには見えません。しかしこのキノコこそ、一番人気です。東北では、「こっちできのこ狩りというとサモダシ(ナラタケ)狩りのこと。昔は一にも、二にもナラタケ、ほかのきのこはホンシメジでも踏んづけて歩いた」(『きのこの目利き』山と渓谷社)と書いてあります。
 ナラタケを茹でると、中にいる虫が白く透けて見えます。虫がいないものもありますが、よほどタイミング良く収穫したものでないと、虫が全くいないということはありません。(もちろん虫は茹でられて死んでいます。)天然のものですから虫を気にだしたら、食べることはできません。

 下の写真は、ナラタケの柄を切ってでたゴミです。

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 このゴミが、またとても大切なものです。ナラタケの菌はとても強いので、私は必ずこのゴミを、来年もまたナラタケが出ますようにと、山に撒いてきます。来年の収穫につながる、とても貴重なゴミです。

 ナラタケを採った場所から少し離れたところに、ナラタケに似たキノコが出ていました。

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 上の写真の、左がナラタケで、出ていたのが右のキノコです。私はよく見てナラタケだと思い、1本採ってナラタケの入った袋の中に入れました。それからリュックを下ろして採ろうと思って、もう一度よくそのキノコを見ました。すると似ているが、どうもナラタケではないようです。

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 私は採るのをやめにして、袋に入れた一本を捜しましたが見つかりません。しかたがないので家に持ち帰って、柄を切る時に見つけるしかないと思いました。幸いにその一本を見つけることができましたが、非常に似ているキノコがあるので要注意です。(このキノコが毒キノコかは分かりません。)

 私は今シーズン、靴を新しいものにしました。

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  丸五のマジカルスパイク950です。これまでに3,4足履きつぶしてきました。スパイク長靴は、山菜採り、キノコ狩りには欠かせない相棒です。